不定期戯言

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2011.11.03 (Thu)

頭がよくなる図化思考法

・ゆっくり朝寝ができる,予定のない休日って9月以来だな。そんなわけで居眠りを交えつつ『頭がよくなる図化思考法』(齋藤孝著)を読む。図化そのものは,やってる人にとってはごく当たり前な話。でも箇条書きの方が上だと思ってる人って,まだまだいるような気がするなあ。小学生の社会科の時間,誰に言われるでもなく図化でノートを書いていた。そのくらい自然なことなんだがなあ。

・会議や相談のときに図を書きながらすすめるというのは,来週末の名古屋ライフハック研究会 Vol.15に通じるところがあるのかもしれないなとか思った。決定をするための形式的会議にはそんなこと必要ないのだけど,考えるための会議,アイディアを出すための会議には紙やホワイトボードがないとなんともならない。前に,Freemindのメモをプロジェクタで表示しながら会議をやったことはあるけど,それも同じ考えからくるものだ。

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2011.10.16 (Sun)

宇宙戦争

・JAEIS全国大会への往復の電車で読み終えた。中華PADで読んだのはこれが最初なのだが,そんなことはどうでもいい(次は「人間はガジェットではない」をこのガジェットで読まねば)。ただ一つ,どうしても言っておきたいことがある。まえがきでネタバレすんな。

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2011.10.02 (Sun)

問いをつくるスパイラル

・12ヶ月点検の待ち時間に『問いをつくるスパイラル』(日本図書館協会図書館利用教育委員会図書館利用教育ハンドブック学校図書館(高等学校)版作業部会編著)を読み終えた。先月上旬にFacebookで紹介されてそのままにしてあったのだった。

・これはいい。いつか「『調べ学習』なんて言うけど,ぐぐって引っかかったページをコピペしたレポートやプレゼンを作らせるなんてのじゃ『見つけ学習』だろ。そんなの時間の無駄だ」と話したことがある(たしか「見つけ学習」という言葉は@tom_haseさんに教えてもらったと思う)。「調べ」というからには考える行為が入ってこなくてはいけない。そのための方法,考えないコピペで終われない方法が,この本ではワークとして具体的に書かれている。調べるのは「自分からの疑問」があるからであって,「誰かからの質問」があるからじゃないんよね。そこを見失わなければ,調べる場所がネットであっても大丈夫だと思う。なんとか実践に持っていきたいなあ。

・ついアマゾンでレビューを書いてしまいそうになったけど,レビューとなるときちんと説明もしなくちゃいけないから面倒なのでパス。

コメント(2)

だきわ wrote at 2011-10-04 10:14:

僕も読もうとしているけど,今「見つけ学習」させている身としては耳が痛い話です。
何とか実践していきたいなあ。

わたやん wrote at 2011-10-09 18:59:

考えない学習活動をなんとか蹴散らしたいなあと思うのですが,なかなか。考えないと楽だもんねぇ。

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2011.09.12 (Mon)

元素図鑑

・「世界で一番美しい元素図鑑」をかみさんが読んでいる。うん,実際「読んで」いるのだ,水素から順にページを追って(さっき見たらタングステンまで進んでいた)。彼女は以前にも広辞苑を「読」んだり,誰かの小説の新版が出たということで2つを同時に開きながら差異を見つけたり,そんなことをしていたことがある。これは私にはできないことだ。SSS2011の立田先生の発表に対する質疑で聞きたかったのはこういう点だったのだ。かみさんは本といえば小説が主で,だから本をシーケンシャルに読んでいく。おそらく多くの本読みはそうなのだろう。森博嗣はよく「私の小説の読者は新書の読者の何十倍もいる」というようなことを言う。私は後者でかみさんは前者だ。この読み方の違いは,本や電子書籍の使い勝手の評価を左右すると思う。

・物語を読むのであれば,本は前から順に読むのが正しい。しかしそれ以外の本ではランダムアクセスをしたくなる場面が必ずある。正直いってKindleではシーケンシャルな読み方以外はする気にならない(一応しおり機能はあるけどね)。でもそれが「電子書籍」の限界だと思ってはいけないのではないか。あの場で立田先生に聞きたかったのは,その読み方の違いが電子書籍の使い勝手の評価につながるのでないかということだったのだ。緊張しててうまく話せなかったけど。

森博嗣がいうように,本を読む人の多くが物語を読む人だとすれば,シーケンシャルな読み方以外しにくいデバイスでもそれほどストレスはないだろう。しかしそうでない読み方をする者にとっては,ページに「指しおり」をはさまずに読むことはストレスだ。

コメント(5)

だきわ wrote at 2011-09-12 08:58:

数学のテストで最初の問題から順に解いていく子が結構いるのも小説と同じ読み方をしてるんでしょうかね。
数学のテスト(高校でやるやつね)ってショートショートの集まりだから、僕は最後の問題からとか途中の問題からやってたけどねえ。

のぐー wrote at 2011-09-12 09:22:

えー。広辞苑はともかく、元素図鑑なら一回は通して読むでしょ?
ガッケンの分野別百科事典の物理・数学・化学くらいは高校時代に通して読んだ気が。(おなじく小学館の分野別百科事典は中学時代に読んだ)
もちろん一回通して読んだあとにランダムアクセスしたくなるのは当然なのでそこが使いにくいとアレだというのは御意。

わたやん wrote at 2011-09-13 00:03:

私はまずあちこちパラパラ見ちゃうんです。そうして自分の中にそういう雰囲気を取り込んでから,通して読む,という順番なんです。テストもそんな風でした(特に英語と国語)。

tss wrote at 2011-09-13 17:20:

えっと英語のテストは問題文を先に見ちゃえば長文読まずにすんだりしますね。

だきわ wrote at 2011-09-15 08:46:

某SNSでここのrssが取れてない。twilog使ってる私のrssは取れてるんだが。うーむ。

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2011.08.12 (Fri)

もげろ

・東京ではあちこちでフライング発売されているという噂を聞いていたが,我が家には今日amazonから届いた。『中国嫁日記(1)』(井上純一著)。書きおろし部分とコメント以外はWebでほとんど読んであるのだが,改めて読むといろいろほほえましい。

・書きおろしは二人のなれそめ。うーん,ほんとに期せずしてうまくいった部分があるんだなあ。夫婦ってたぶん,この人じゃなきゃだめってことはないんじゃないかな。別の人だったら別の人なりに,また別の生活があるのだろう。だから「なんとなく」の部分が大事なんだと思う。よく婚活で相手に高い条件を要求してる人とかいるみたいだけど,あれはたぶん私の思っている「結婚」とは違うものだ。

コメント(4)

文庫老 wrote at 2011-08-17 22:43:

 過去を振り返って、もしあの人と結婚していたら・・・と想像しても、今と同じような生活しか思い浮かびません。 自分はもてないので、選択肢は限られており、その限られた選択肢の誰を選んでも似たり寄ったり。 ということに気がついたのは、結婚して何年か後でした。
 それはともかく、中国嫁日記は注文しました、 月さんのサイン入りなので、今月下旬に届くらしい。

だきわ wrote at 2011-08-18 03:33:

うちではなぜか禁書令が出ました。いや確かにその辺に放っておいたのも悪いけど。

わたやん wrote at 2011-08-22 13:58:

サイン入りか,いいなあ。ラジオも聞けなかったし…。

だきわさんとこの禁書は厳しいですね。オタリーマンとかもだめでしたっけ…ということは,オタク方面がだめ?

だきわ wrote at 2011-08-22 17:55:

ええと、今のところ、青年マンガ(モーニング、イブニング、アフタヌーン)が駄目です。 成年マンガではなく! それなりに自制して(エログロや島耕作は除いている)いるのに。
昨日何食べた?は今の所セーフ、うちの料理本の本棚に入れてあります。
オタク方面が駄目なら、ポケモンにハマっているうちの上の子はどうなるんだろう?アイ・カーリー(アメリカンな面白さ爆発な教育テレビで放映しているアメリカで大人気のホームドラマ)にハマっているうちの下の子はどうなるんだろう?

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2011.06.25 (Sat)

数学ガール

・娘が『数学ガール』のマンガのやつを買ってきたので読む(フェルマーの最終定理のやつと,不完全性定理のやつ)。まだ1巻なので数学的な意味での本格的内容はまだまだこれから。それにしても,相変わらず導入がうまいわ。使われている数学のトピックはどれも,数学をやってきた者なら誰もが通過してきたものなのだけど,これをこういう風に配置するとこういうストーリーが生まれるのだな,と。

・ミルカさんがユーリちゃんに言った「間違うくらいならわからないことにしちゃえ」と思ってるでしょうは生徒にも,大人にも突き刺さる言葉だと思った。間違いを直せるうちに,間違える体験をしなくちゃいけない。ノートは自由に間違いを「やっていい」遊び場なんだけど,それを嫌がる生徒は少なくないんだよなあ。自由に扱えるようになるためには遊ばなくちゃいけないっていうのは,数学も音楽もコンピュータも同じだと思う。

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2011.06.19 (Sun)

非属の才能

・先日の名古屋マインドマップ普及会の勉強会でI氏が読んでいた『非属の才能』(山田玲司著,光文社新書)を読んでみた。その中に,オンリーワンと呼ばれる人たちの多くは「学校嫌い」であったという話がある。私はどうだったかというと,決して学校は嫌いではなかった。というか,嫌いになるほど「学校」というものを理解できていなかった。小中学校の頃の私はいろいろ困ったことしてたんだけど(具体的な記述はしたくない。ほんとひどいものもあったので),それを排除しない懐の深さが学校にあったということなんだろう。そんなことはあったが,今はすっかり普通の教員だ。

コメント(1)

だきわ wrote at 2011-06-22 08:42:

山田さんの著書は結構突き刺さるモノがあるよねえ。
絶望に効くクスリ にしろ アルマジロ にしろね。

で、当然ながらダウト → 「今はすっかり普通の教員」

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2011.06.07 (Tue)

コンピュータが仕事を奪う

・日曜日に買った『コンピュータが仕事を奪う』(新井紀子著,日本経済新聞出版社)を読んだ。大筋の話はだいたい予想通りで,私の考えている通り(コンピュータの下働きという仕事についてはそれほど考えていなかったが)。それでも,なんとなく考えていたことを明確に文章化してもらえたことが収穫だと感じる。しかし,この「みんな(というか大多数の人が)数学とかITとか統計とかで得られるものを根本的に勘違いしてるんじゃないのか」という思いをどこに持っていけばいいのか。

・ついでといってはなんだが,学校で学ぶ科目は理系・文系に分けられがちだが,実は論理系・暗記系に分かれるとか暗記や帰納が苦手すぎて,演繹で何でも処理しようとしたがるのが数学者にありがちなパターンとかいったことにはうなずかざるをえない。

コメント(7)

tss wrote at 2011-06-08 02:11:

ケインズがテクノロジー失業を予言していましたね。
コンピュータは人間の思考を拡張してくれるものと期待していたのに、その逆へ走っている気がしています。

だきわ wrote at 2011-06-08 05:59:

いつもながら本のチョイスに脱帽。
最近買うのは他人から勧められたものばかり。

さとう wrote at 2011-06-08 09:13:

僕もこないだ買って読みました。
内容に100%賛成というわけではありませんが、題名以外には敢えてケチをつけないことにしています。

だきわ wrote at 2011-06-08 09:15:

注文だん。
でもアマゾンで注文したって事は、リアル本屋の仕事を奪っているってことか……。

わたやん wrote at 2011-06-08 10:39:

なんとなく,今から読もうとしている「コンヴィヴィアリティのための道具」に対して,自分の考えを補強できるような気がして入手しました(何度も手にはとっていたのだけど,買うに踏み切ったのはそういう理由だと思う)。
新井さんの以前の著書「生き残る…」「ハッピーに…」から一貫した主張はあると思います。本は著者との対話(といってももちろん脳内ですが)のためにあると思っているので,賛成できたりできなかったりするのが楽しいですよね。

前野 wrote at 2011-06-08 17:13:

「数学とかITとか統計とかで得られるものを根本的に勘違いしてるんじゃないのか」という思いはまずはここに書いてみればいいのではないですか。

演繹といったって、なんらかの前提は必要なわけで、ゼロから生まれることはない。

わたやん wrote at 2011-06-09 09:49:

どうやってこの本を職場にむけて「翻訳」するか…ということを考えていたのですが,途中の様子でもこういったところとかtwitterに書けばツッコミがいただけるかもしれないので,そうしようかなと思います。ぼちぼちと。

演繹は0からは生まれない,それは認識しています。その前提部分をいかに減らすかの考察に多くを費やしたのが学生時代でした。そのため,記憶(特に量的な点で)を鍛えなかったことが,今になって響いてきています。両方それなりにやっといて,その上で演繹が強くなっていればもっと力が持てるのになあと。まあ愚痴をいっても何も進展しないので,ぽつぽつとやり直しています。
#若かったのよ,やっぱり。

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2011.05.15 (Sun)

つまみぐい勉強法

・辰己先生がおもしろいと言ってた「統計学を拓いた異才たち」(デイヴィッド・サルツブルグ著,日経ビジネス人文庫)が届いたが,かなり分厚いので後回しにして,同時に届いた「IT業界を楽しく生き抜くための『つまみぐい勉強法』」(奥乃美・渋川よしき著,技術評論社)を読んだ。そう言われてみると自分の勉強の仕方ってこの「つまみぐい」だなあ,というか,何年もかかってようやく「つまみぐい」に行き着いたと言っていいのかも知れない。この本はIT業界に入ってまだ年の浅い人をターゲットにしているということだけど,自分ももっと早くこの考えに行き着いていればよかったかな,と思う。

・実際のところ,突飛なことは何も書いてない。普通に仕事してれば本読んで勉強するし,ネットで調べたり人と話しあったりもするし,勉強会にも出かける…と思ってたのだけど,実は世の中そんな風ばかりでもないらしい。特に勉強会なんかに出かけるのは,最初の一回目のハードルが高いのかもしれないな。私は早い時期からほいほい行っちゃってたけど…まあうちの場合,かみさんが理解してくれているのでだいぶ助かっているわけだが。

・ハンドルを変える人について少し触れられていたが,まったく同感。mixiにもときどきいるのだが,ハンドルをころころ変える人は何を考えてるんだろう。他人との関係にそこまで無神経でいられるというのは,人としてどうなんだと思ってしまう。もちろんネットでハンドルを使うことは何ら悪いことではない。私だって本名よりもハンドルの方が通りがいいくらいだ。ただ,ハンドルを介在して人とつきあっていくなら,そのハンドルを断らずに変えるというのは,つきあいのある人に対して不誠実なことのように思えてしまう。

・GTDの話も出てきたが,そういえばやってないな。何年か前に話題になったときに方法をおおまかに調べたりはしたのだけど,書き上げて分類してからの処理を具体的にどのツールでやるかというところで棚上げにしていたんだっけ。

『Debug Hacks』の話が何回か出てきて気になっているので,どんなものなのか一度ざっと見てみたいな。開発中のテストについても最近考えが変わりつつあるので,それをフォローする意味でも。

・この記事にリンクを作るついでに「中国嫁日記」(井上純弌著)も予約してしまった。

コメント(6)

わたやん wrote at 2011-05-15 20:28:

で,私は山県有朋タイプということで。
http://togetter.com/li/82660

だきわ wrote at 2011-05-17 08:28:

文庫を買ったんですか。新書の方買っちゃった。

だきわ wrote at 2011-05-17 08:28:

文庫を買ったんですか。新書の方買っちゃった。

わたやん wrote at 2011-05-17 09:06:

文庫の方が安かったもので。ページの端まで字がつまっててお得感があります。というか,ページ開いただけで満腹感が。

たつみ wrote at 2011-06-08 17:27:

それで、統計学の本はいかがでしたか?

わたやん wrote at 2011-06-08 17:31:

全然手がつけられてません。あんまり時間を置きすぎると堆積モードに入るのでその前に何とかしたいのですが…

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2010.11.05 (Fri)

絵本

・「100万回生きたねこ」の作者である佐野洋子さんがなくなったとのこと。実は私はこの本を読んだことがない…と言ったら娘たちにひどく叱られた。明日にでも読んでこいと命じられた。しょぼん。実は「ぐりとぐら」も読んだことがない…と言ったら,目の前に数冊の絵本を積まれた。そんなわけで初めて読んだのだが,気を抜くと絵本なのに文字ばかり追ってしまう。文字だけの本よりも読むのにずいぶんエネルギーを使った気がする。

コメント(2)

だきわ wrote at 2010-11-06 11:10:

100万回生きたねこはNHKで放映されていたビデオ映像が泣けます。
絵本はただ単に読むんじゃなくて、読み聞かせるように読むんですよ。
あきやまただしさんの朗読会に行くとすんげえ面白いから!

わたやん wrote at 2010-11-06 18:43:

その話にどっぷり入らないとだめなんだろうけど,その切り替えがなかなか難しいもんです。

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