不定期戯言

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2013.02.15 (Fri)

文章の下書き

・数学の答案を作る際に下書きが大事だという話は何度か書いた(これとかこれ)。だったら文章の下書きはどうだろう。文章の下書きを文章で書いても意味がないんじゃないかと最近は思っている。

・きれいな文字で書き直す(あるいはインクで手書きする)という意味での「清書」のために,そのまま書き写せばいい状態の「下書き」を書くというプロセスはわからないではない。文字をきれいにするという作業の最中に,文章を直すという雑念を入れると,悲しい結果になることがよくあるということは私も何度か体験した。しかしアウトプットにPCを使うならそんな「下書き」の必要はない。文章化する前の下書きが必要だ。

・twitterで「編集にネームを直せと言われたら?」というまとめが紹介されていた。編集の人がネームを読んで「ピンとこない」というのは,そのための仕込み・仕掛けに失敗してるということなのだから,「ピンとこない」部分だけを直してもうまくいかないことが多いのだという。これはマンガの話なんだけど,文章でも同じことだと思う(プログラミングでも,エラーが出てる行に間違いがあると決めつけちゃダメだしね)。

・そんなことを考えながら『論理が伝わる世界標準の「書く技術」』(倉島保美著,講談社ブルーバックス)を読んでいる。

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2013.02.14 (Thu)

○○したら何点とれますか

・試験が近づくとよくある質問:「○○やっといたら何点くらい取れますか」…知るか,そんなもん。むしろこちらが「これだけ教えておいたら君は何点くらい取れますか」と尋ねてみたい。目安がほしいという気持ちはわからないのではないのだけど,やることに上限をもうけようという気持ちが透けて見えるのが面白くない。

コメント(4)

だきわ wrote at 2013-02-15 10:00:

あと答えが欲しいというのもいるのです。
ああぁ、オープンエンドな試験問題ってないのかなあ。つまんないなあ。
大学の時微分幾何の先生だったか、答案やレポートいろいろ書いたら100点満点のはずが180点とか誰得続出の先生がいたな。
多分彼の姿見てるから色んな事に違和感持つんだろな。

tss wrote at 2013-02-15 14:32:

成績に上限があるのがいけない ;-)

だきわ wrote at 2013-02-16 00:08:

それだ!

わたやん wrote at 2013-02-16 01:22:

成績がゴールになってるのがいやだなあと思うのです。

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2013.02.13 (Wed)

牛馬より安い労働力

・おもしろいブログ記事を紹介されたのでメモ。「社畜の異常な愛情/または日本人は如何にしてラクするのを止めて労働を愛するようになったか」。自分では持ってなかった視点なので,興味をひかれた。

・人々が飢えるような状態では牛馬を維持するコストがバカにならないため,より安い労働力として人間が働いた,そのため「額に汗」を異常に重んじるようになったのではないかという。そういえば,Excelでの非効率な手作業に嫌気が差して,マクロを作って効率化したら,褒められるどころか「ズルいことをするな」と咎められたという話を聞いたことがある。実話かつくり話かわからないけど,現実にあっても不思議がないことではあると思う。

・学校という場での異常な禁欲も根は近いところにあるような気がする。先日部活の試合があったのだけど,待ち時間のときにある生徒がスマートフォンに外付けバッテリをつないでいた。そんなものを持ち歩くくらい,彼はスマホをよく使っているということだ。もちろん,ゲームをやっていることも多い(最近はやりなのは,石を指でぐるぐる移動してそろえるやつかな)のだが,それだけではない。

生徒がiPadやタブレット,ノートパソコンを持ってくることは,今後どんどん自然なことになってしまうと思うんだけど,学校ではスマホやケータイ,場合によってはKindleや電子辞書さえ禁じてしまう─それらはゲーム「も」できるから。プログラミングの学習でゲーム作りを禁じられていたらと思うと,ぞっとするのだがなあ。遊びを禁じられた学習はつまらない。

もちろん手作業の大事さはそういう研究結果によらなくても,身をもってわかっている。それでも,そのことは子供をテクノロジから遠ざける理由にはならない。どうせ彼らは両方使うようにならなくてはいけないのだから,やるべきことは両方に近づけることだ。それを制限しようとする教師は,自分たちが生徒だった頃のように「額に汗」をしろと言ってるだけじゃないのかな(その手作業だって決して洗練されたものではなかったし,多くの現代人のIT利用だって同じようなものだとも思うが,それはまた別の話)。

・我々教師は「やらなくてはいけないこと」「やるといいこと」「やってはいけないこと」をよく口にする。しかし一方で,生徒がそれらだけで動くようになることを危惧する。上記した3つだけなら,本人は何も考えたり感じたりする必要がない。この点については,名古屋ライフハック研究会#18のLT「教員としての雑感」で述べた通り。自分たちは「やらなくてもいいこと」「どうでもいいこと」「やっても構わないこと」をいくつも,熱心にやってきた。それらが何かに結びつくなんてことは考えず,実際それだけに終わったものもたくさんある一方で,自分の重要な部分を形作るに至ったものも少なくない。

・大人には「いらんこと」を楽しむ手本を見せる責任がある。子供たちが去勢されてしまわないうちに。

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たろ wrote at 2013-02-17 15:52:

多分・・・ですけど
禁止の校則などを作った人から見て「得体の知れないもの」だからじゃないでしょうか?
情報も得られるし、コミュニケーションツールにもなる、サボって遊ぶこともできる。
でも弄っている時に画面を覗き込まなければ何をしているかわからない。
遠目に管理できないから「管理できないもの=禁止しよう」って感じます。
ただ、私の感覚は自分が学生だった頃のものなので、最近の生の事情は分かりません。

わたやん wrote at 2013-02-18 09:20:

それはそれでわかるんですが,一緒くたに捨ててしまっているものが大きすぎるように思われます。

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2013.02.12 (Tue)

新しいDraw 9-patch

・なぜかはてブがブックマークさせてくれないのでこちらにメモしておく。有山氏がDraw 9-patchをリライトしてEclipseのプラグインにしたものを公開したとのこと。Draw-9 patchは私の作ったAndroidアプリでは使ってないけど,画像を何かに貼ろうとするとどうしても必要になるもの。さっそく試してみようと思ってダウンロードしてpluginsに置いてみたが…うまくいかないな。もちろんeclipse -cleanは何度も試してる。うーん,何がいけないんだろう。

コメント(6)

Junsue wrote at 2013-02-12 23:06:

私も入れた直後、メニューもないみたい(?)だし、これどうやって起動するの???って不明でしたが、Eclipseのdrawableの中にある×××.pngをダブルクリックしたら、起動して、すごく便利に使えました!

Keiji Ariyama wrote at 2013-02-13 02:46:

有山です。ご指摘の通り、インストール後の「使い方」について、記述に不足があったので追記しました。

Junsuke wrote at 2013-02-13 08:53:

Eclipseのプラグインについての知識がなくてお恥ずかしい...これで気軽に9-patchが使えてとっても助かります♪

わたやん wrote at 2013-02-13 09:02:

ありがとうございます。Eclipseのバージョンが古いものだったからのように思われます。3.7,3.8ではダメで(バージョン表示の「インストール詳細」のプラグインにも表示されない),4.2ではうまくいきました。

Keiji Ariyama wrote at 2013-02-13 19:53:

フィードバックありがとうございます。
4.2より前のバージョンでも動くように調整しますね!

Junsukeさんも、わかりづらいところがあったらまた聞いて下さい。
宜しくお願いいたします。

わたやん wrote at 2013-02-16 01:23:

というわけで,有山さんが古いバージョンでもいけるように直してくださいました。

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2013.02.11 (Mon)

レコード買った

・世の中では3連休という噂があるが,3日とも仕事だった。今日は少し早めに終わったので,自分へのご褒美ということでふらふらと散策。久しぶりにレコードを買ってきた。これから平日なので,聴けるのは次の週末かな。

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2013.02.10 (Sun)

アームウォーマー

・ちと職場でデスクワークをしていたのだが,腕が冷える。肘から先が冷えるのだな,指がかじかんでくる。そんなわけで耐え切れず,アームウォーマーを買った。

・最初は近所のアピタに行ったのだが見つけられなかった。適当にぐぐってみたらユニクロがどうのこうのというのが見つかったので,そちらに行ってみた。サイズとか選択の幅はあまりなかったのだけど,まあ仕方あるまい。セールで500円ということなので試しに買ってみた。手首が冷えないのはありがたい。効き目ありそうだ。しかしこの程度しか指にかかっていないのに,キーボード打つときには影響があるんだな。まあそのうち慣れるだろう。

・しかしユニクロのサイトで商品を検索すると「WOMEN」って書いてあるんだよな…。男だって冷えるんだよ!寝るとき靴下はいてるのは我が家では私だけなんだよ!

実物写真

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たろ wrote at 2013-02-17 16:00:

ごめんなさい、可愛い~と思ってしまいました。
男性用と明記されている防寒(保温?)グッズって少ないですよね。
でも最近は男女の記載関係なく購入する人が多いようです。
男性に固定観念取っ払って身に着けてほしい防寒グッズは「タイツ」です。
本当に温かいですよ。

わたやん wrote at 2013-02-18 09:19:

ユニクロで商品をみたときには別にWOMENとは書いてなかったような気がするんですが,この手の保温グッズはみんな女性衣料コーナに近いところにありましたね。
タイツは確かに温かいと思います。下半身が冷えるということはないので(私が冷えるのは手足の先)私は使いませんが。

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2013.02.09 (Sat)

民主的なインターネットを!

・tssこと鈴木常彦氏がJPNICに対して訴訟を起こした。名古屋地裁に訴えたとのことだが,東京に移送されることになったらしい。そんなわけで旅費やら何やら持ち出しになるので,それを支援しようというサイトが立ち上がった。少し日をおいて,私も募金する(もうすぐクレジットカードの引き落としがあって,UFJの口座がほとんど空になるため)。

・このサイトでは鈴木氏の主張について議論する予定はまったくない。私はこの動きを応援しているが,必ずしも彼と同じ主張を持っているわけではない。たとえばまだ少しくらいインターネットに夢を期待していいだろう,とか:-)

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2013.02.08 (Fri)

Petit1

・万年筆を探していた。セーラーのリクルート万年筆がお気に入りなのだが,いつの間にか製造中止になってしまった。普段の書類や文章書きはPreppyを使っているのだが,手帳用に小さめのがほしい。少しくらいなら今まで使ってたものよりも高めでもいいと思って探していたのだが,サイズの小さいものはあまりない。そこそこのところで妥協するかな,と思って万年筆売り場を離れて他のところを眺めていたら,パイロットのPetit1が案外よさげだった。キャップを閉めた状態で108mm,はずしてお尻に挿したら133mm,リクルート万年筆より少し短めでだいぶ太めだけど,けっこう持ちやすい。ぐぐってみると,かなり気に入っている方もいるようだ。線が少し太いけど,手帳に思いつきを書きなぐるには悪くない。

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だきわ wrote at 2013-02-09 14:01:

ボールペンならカランダッシュの849の赤を勧めます。
替え芯が千円超えるので気合いいりますけど。

わたやん wrote at 2013-02-10 11:44:

ボールペンはcoletoでとりあえず満足かな,といったところです。高いものにはいいものがあることはわかってるのですが。

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2013.02.07 (Thu)

私は本当にプログラミングが好きなのかな

・入試の処理の途中でまたプログラムをいじったりしてた(Perlのスクリプトをいじるのはいつものことなのだけど,印刷プログラムのプレビューがおかしかったので調査していた)。そんなことをしながら「私って,本当にプログラミングが好きなのかな」と考えてみた。

・もちろんプログラミングをやってる間は楽しいし,思った通りに動いたときの快感は他ではなかなか得られないものだと考えている。でも,本当に自分がやりたいのは,作ったプログラムを使って何かをするということなんだな。その意味では,こういうものを作りたい(作ってこういうことをしたい)と考えてるのと,作り方を考えてるのと,頭の使い方が大きく切り離されているように思われる。

・だから,欲しいと思うようなプログラムがすべて世の中にあるのであれば,私はプログラミングをしなくなるのかもしれない。いや,その状況でもスクリプトで何かの処理をするなんてことは,やり続けるんだろう。それとプログラミングは何が違うのかと言われると説明に困ってしまう。

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2013.02.06 (Wed)

ワークショップ疲れ

・一昨日あんなことを書いたら,東大の中原先生のブログに「ワークショップ疲れという現象の背後にあるもの」という記事があった。権威に楯突くはずのロッカーが,いつの間にか権威扱いされてしまうようなものか。新しい発想を得るはずのワークショップが,ろくなアウトプットも許されず,結局落とし所を探す(従来通りの)作業の前振りになってしまうのでは,そりゃ「疲れ」もするだろう。

・技法や道具は,いろいろなものがどんどん当たり前になっていけばいいと思う。そして自由な方向に向かえばいい。それが束縛やつまらなさに向かってしまうのは,アウトプットを本気では求めていないからなんじゃないだろうか。「俺達よくやったよね」という慰めには確かに快感が伴うのだけど,本来あるべき目的よりも優先されるものではない。

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