マンガについてはアマゾンへのリンクだけ置いとくことにするけど,特に『理系の人々』(よしたに著,中経出版)について。えーと,この本に書いてあるのって,まったく普通の行動やん。
そういえば本じゃないけど『超SF的社会科見学 DVD BOX』は萌えそうな気がする。いつか勢いで買ってしまいそうだ。
『ヤバいぜっ!デジタル日本』(高城剛著,集英社)。最初見たときには「ヤバい」のダブルミーニングが気にいらなくて書棚に戻したのだが,2年たってみるとなんとか読めそうな気がしたので買ってみた。2006年に出たこの本も2年たつといくらか古い記述が出てくる(たとえば「映像が見られるiPodがそう簡単に普及するとは思えないが」と書いてあったり)…おそらくこうやって寝かせて2年古くすることでようやく私が読めるようになったのではないかと思う。
ただし古くなったのは表層的な部分であって,根本のところはまだこの本に追いついていない。たとえば情報収集能力について
その情報収集のポイントは,何でもかんでも集めるのではなく,限定的な良い情報を集める力に他ならない。では,限定的な良い情報とは何か?それは簡単に言えば,だれもが入手できるわけではない,例えばインターネットなどに載っていない情報を指す。すなわち,今日インターネットに載っている情報は,すでにその時点でBクラスな情報と言える。(同書 23ページ)
と言っている。最近どこの学校でも出張に出にくい状況が続いている。人によっては「いまどき情報なんてネットで手に入るじゃん」と言うのだが,必ずしもそうとは言えないという実感がある。幸い私は出張であるかないかを問わず,研究会などにひょいひょい出かけて行って,学校の外部に人のつながりを持つことができている。そしてその人たちに直接会って得られる情報にいろいろ助けられてきた。もちろんネットで検索すればそのどれかは見つかるのではあるが,それに付随する温度が伝わる実感があるかどうかが違う。
このブログへのコメントで追加情報をくれたり,思いの行き過ぎをいさめてくれたりする人の存在にも感謝。
他にも興味をひかれたところはいくつかある。たとえばかつての日本にあったスピード(日本の30年前は大昔だ)が失われているということ。その上でいまの日本人は保守的で遅いから,10年前の他国の成功例で丁度いい
(同書100ページ)って…。一貫して「スタイル」の開発・輸出を提案していること。マーケティングデータはあくまでも過去のものだということ(これは『ニワトリを殺すな』にもあったな。私は「資料の統計」にも同じことを感じることがあるのだが)。
『ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書』(7人の特別講義プロジェクト&モーニング編集部編著,講談社)。私にとっては,今までに得てきた考えの再確認(たとえば英語の講義で語られている「感覚」については,数年前にT氏から紹介された『ネイティブの感覚がわかる英文法』を読んで「ああ,私が学校というところを卒業した後で身につけた『感覚での考え方』は間違ってないんだ」と気づいたのと通じる話)やそれとの比較になってしまうのだが,この本によって16歳でこれらの話を手に入れることができるとしたら…その者をうらやましいとも思う一方,逆にそれを自力で手に入れてきた自分に自信が持てるような気もする。
最後に「心理」を持ってきてるのがうまいと思う。これはホームルームや授業中の余談で話すことが多いんだけど,どれだけリアルに伝わってるかというと自信がない。でもすごく伝えたいこと,わかっていてもらいたいことなんだよね。
ほった wrote at 2008-12-01 06:50:
だきわ wrote at 2008-12-01 17:49:
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